コンパクトデジカメで金環日食を撮る方法

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写真提供:国立天文台
コンパクトデジカメで金環日食を撮るのに一番適しているのが間接的に取る方法で、
木漏れ日を撮ったりピンホールの像を撮るのが一番手軽。ピンホールカードやミラーピンホールを作って投影する白い紙を持って一緒に撮れば記念写真も撮れますよ。

●ピンホールカードやミラーピンホールの作り方→http://www.geocities.jp/kanotuno/yamanon/pinhole.htm

●撮るより見ろ!!
金環日食は数秒から5分程度の現象なので、撮影するより見てもらいたい現象だ。
携帯やコンデジで太陽を直接撮影するには手順をふまないと撮れないので、撮影にとまどっている間に金環食が終わってしまう可能性のほうが高い。コンデジや携帯での撮影は金環になる前後の徐々に太陽が欠けていく(復元していく)のに1時間以上かかるので金環を待ちながらの撮影を楽しんで、金環を見て余裕があったら程度に考えておいたほうがいい。(金環の画像は天文誌を買ったりTVの特集を録画すればいいと思う)。


●フルオートコンデジや携帯での写し方。

※注意!!
この方法の撮影は太陽の方角を見ることになるので、太陽を直接見てしまわないように注意してください!
手持ち撮影は手が震えると太陽を直接見てしまい危険なので、三脚を使ったり遮光板を取り付けるなどなどの工夫をしてください。逆光でモニターが非常に見づらいので遮光板は作ったほうが賢明です。

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ダンボールに日食グラスを貼り付けて遮光範囲を大きくした例。これだけの工夫でもリスクをかなり低く出来る。
また携帯やフラット型のコンデジはレンズの位置が判りにくいので、ボール紙のガイドレールを貼ってみた。


(1)減光フィルターの代用品を用意する
太陽を撮ったり見たりするのは、太陽専用のフィルターで減光しないと目やカメラが焼けてしまう
※雲っていてもフィルターなしは危険です。太陽が急に顔を出した時に目やカメラが焼けてしまいますよ!

こんどの金環日食や金星の日面通過をコンデジや携帯なんかでちょっと撮っておきたい場合、手軽に減光して撮る方法は、観察用の日食グラス(メガネ)などを利用する方法だ。他にはモノクロフィルムの感光して黒くなった部分とかも使える。(でもいまじゃ感光したフィルムを持ってる人も少ないだろうな(^^; )
※ただし減光(ND)フィルターの代用品なのでフィルター独自の色がつきます。太陽の色が気になる場合はWBをマニュアルでセットしてください。

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TX5でデジタルズーム使用。AEロック使用。
左から日食プレート(アストロアーツ)。サイズが大きめなのでずれた時に太陽を直視しにくいのでおすすめ。アストロソーラーフィルター(眼視用) モノクロフィルム。


日食グラスなどの場合は、コンデジの撮影でもちょっと輪郭がにじむ。これは安全のためにベースが厚いため。同じ眼視用でもフィルター枠を自作しないといけないアストロソーラーフィルターは薄く望遠鏡での観測や撮影に使える精度がある。
(薄いラップ状で破れやすいが理解している天文ファン以外購入しない商品と逆に誰でも安心して使える日食グラスは厚めで破損しにくくした為に肉眼で見る以外に転用しづらい。日食グラスの中には撮影の代用品に使われると危険なので、ワザと細めになっていたりする・・・前回の日食の時に眼に障害を負った例として撮影中に太陽を直視しがあった。累積で1秒以上太陽を直視していると、網膜に悪影響があるらしい)

両方の中間なのが感光して黒くなってるフィルム。フィルム全盛の頃ならこれが一番おすすめの撮影用簡易減光フィルターの代用品。モノクロでもカラー現像処理のモノクロフィルムは使えないので注意が必要。なおカラーフィルム(ネガ・ポジ)は有害な光線を通すので使用出来ません。

(2)デジタルズームを利用する。

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右上/緑枠=プリントサイズに対する太陽の大きさ。
右上/太陽を同じ大きさに並べた場合の画像。どれも同じ写り。ただし10M機で5Mに落として光学ズーム最大で後からトリミングすると画像が荒れるので、必要に応じて画像サイズを切り替えを忘れないようにしないといけない。
下は太陽面では判りにくいので木星のモデル。どれもほぼ同じ写りだがAE/AFが変わる。


デジタルズームは、画像の一部を切り出し拡大処理をして、あたかも望遠効果を出したように見せる機能で、
拡大するほど画像が荒れていきます(お手持ちの写真を拡大表示していけばわかると思います。拡大すると像がぼやけてノイズも増えていくでしょう?)。
そのため、画像サイズを最大だとデジタルズームは使えず、画像サイズを小さく設定し直す必要があります(
光学ズーム最大で撮って後から画像ソフトで切り出しても同じです。それじゃ変わらないじゃないと思われるけど利点もあります。デジカメ画面に対して太陽が小さいとAFやAEがきかないことが多く、デジタルズームで太陽面を大きく見せかけるとAF/AEがききやすくなりフルオートでも失敗が少なくなります。
作例のコンデジ/ Cyber-shot-TX5は光学で25-100mm(35mm換算)ですが、デジタルズームを使うと最大で見かけ上約550mm望遠になります。でもVGA=640×480なのでL版プリントで厳しい画質です。

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仮想金環食で電線に隠れた太陽を撮影したものです。
フルオートのカメラでも露出オーバー気味ですが欠けた太陽をなんとか写せるようです。
金星の日面通過の場合はシャッターボタン半押しのAE/AFロックを使わないとくっきり写りません。
この日の太陽には肉眼黒点がでていましたが、AE/AFロックを使用しないと写りませんでした。



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最初に露出補正でマイナス側最大にしておきます。コンデジや携帯のレンズの位置に日食グラス(プレート)を当て、太陽が入っているのを確認したらズームアップ(デジタルズームも使用して最大望遠にする。太陽が小さいとAFやAEがきかないことが多い為)してシャッターを切るだけです。


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●AE/AFロックを使って撮る
シャッターを半押しするとほとんどの機種の場合AE/AFロック(ピントと露出の固定)ができます。
この撮影方法なら画像が劣化するデジタルズームを使わなくても撮影できます。
ただコンデジの場合はそれほど大きく太陽が撮れないので、ひとサイズ下程度(例えばL/サービス版くらいのプリントなら3Mサイズまで落としてデジタルズームを使った方が見栄えがします。自分の許容範囲で決めてください)。

まず望遠にして、遠くのものでシャッターに軽く触ってAE/AFロックしてから、そのまま指をはずさす(ロックしたまま)
日食プレートを持って太陽を入っているのを確認してプレートをレンズの前に持ってきて太陽に向けてシャッターを押す。これを露出補正をしながら繰り返して適正露出で撮れるようにします。
このAE/AFロックは携帯での撮影には不向きです。デジカメ型携帯やAE/AFロックボタンが独立している機種じゃないとかなり難しく、自分の携帯で試しに撮影してみましたが途中でシャッターを押してしまい成功しませんでした(^^;

●取説を読もう
デジタルズーム。AE/AFロック。露出補正。の仕方は機種によって違いますので必ず取説を読んで確認してください。AF(フォーカス)は風景モードなど遠景に固定できるモードや、AFエリアを狭くするスポットAF、露出もスポット測光(スポットAFがある機種は概ね連動している。シーンセレクトの舞台モードなどにあるかも?)またフルオート機にはあまりついていませんが、ブランケット撮影(露出補正をしながら連写する機能)がついていたら利用してみてください。撮影が楽になります。

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サイバーショットDSC-TX5。最大望遠/140mm(デジタルズーム)
露出補正 -2(この機種の最大マイナス値) ストロボ 非発光モード。


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携帯(Panasonicの二つ折りタイプ)で撮影。
画像サイズを小さくしてデジタルズームを使用し、明るさ調整-3(この機種の最大マイナス値)で撮影。青白いのが日食ツアーの時にもらった日食メガネ(メーカー不明)、右の赤いのが日食観測プレート(アストロアーツ)。
欠けていく様子なんかは携帯でも写せる。


PS:
●コンデジの中級機など場合


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レンズ鏡胴に合わせて紙筒を作り、筒にフィルターの代用品を貼り付けます。
撮影中に落ちたりしないようにしっかり固定できるように作ってください。
デジカメのオートパワーオフはOFFにしてないと、レンズが引っ込んでフィルター筒が落ちますよ!

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遮光板を作ります。布でも構いません(布をかぶって撮影します)。三脚は必需品です。
コンデジで大げさだななんて思っている人は撮影しなほうが安全です。

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白枠がフルサイズで200mm望遠での太陽像の大きさ。このくらいの望遠のあるコンデジは無理にデジタルズームを使わないほうがよい。これくらいの大きさだと太陽が導入しやすく日周運動(三脚に固定してみるとわかりますが、なにもしてなくても太陽が動いているのがわかります。地球の自転による見かけ上の太陽の動きです)で逃げても追いかけやすいメリットがあり、後でトリミング対応のほうが成功率が高いと思います。
下はトリミング画像。TX5は参考。100mmなので200mmにデジズーム(×2で約4倍)をするとかなり像が荒れる。


カメラによっていじれる設定が違うので手持ちのカメラの場合で説明します。詳しくはお使いのカメラの取説をよく読んでください。
●Caplio R7
35mm判カメラ換算 28~200mmで200望遠で撮影。
手ブレ補正:OFF 三脚使用
画質はFineでサイズは最大で(200mmといえトリミング前提なので。デジタルズームを利用しても構いませんがおすすめしません)
ISO:64。この機種の最低感度。お手持ちの機種のベース感度がベスト。
フォーカス:∞(無限遠。マニュアルフォーカスモードで操作や風景モードの場合も。AFエリアを狭くするスポットAFなど)
露出:スポット測光。ない場合は中央重点測光など(※露光エリアから太陽が外れると露出かなり違いますので、センターに太陽を入れて撮影しないと露出オーバーになります)
露出補正:+2.0~-2.0EV (Caplioの補正範囲) 試写して補正をおこないうこと。欠ける前の太陽が適正露出だったとしても、食が進行して太陽が隠れると補正しないとダメ。補正内で適正露出がきかない時は前出のAEロックを使ってみてください。
ホワイトバランス:AUTO(フィルターの色が太陽の色になるのでオートでかまわない)
AB/オートブラケット(露出補正をしながら連写する機能)は使ったほうが失敗をある程度カバーできる。
フラッシュ:発光禁止
連写モード(下手な鉄砲もなんとやら(^^;)

●MINOLTA DiMAGE A1
いわいるネオ一眼といわれたタイプ。高級コンデジにあたる。MF(マニュアルフォーカス)にマニュアル露出もできるので普通に撮影できる。フィルターも取り付けられるので、代用品じゃないNDフィルターを使ったり、フィルターを自作してもいい。
露出は欠け始めのの頃にAE/スポット露光で決定して、食の進行に合わせて加算していけば良い。
大雑把な補正値は 3/1程度欠けた状態が+1 半分で+2 3/2で+3 金環が+4 


※この記事はぴんぼけ日記のほぼコピー記事です。
 区別しにくいフィルムの部分は省いてあります。
 元記事は→http://yamanon.at.webry.info/201205/article_9.html


日食観察プレート B5版


FUJIFILM 黒白ネガフイルム ネオパン SS 35mm 36枚 X 1


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この記事へのコメント

2012年05月23日 09:25
「コンパクトデジカメで金環日食を撮る方法」について・・いろいろ参孝になりました。
是非、今度の6月6日太陽の金星通過の写真を撮りたいと思います。
やまのん
2012年05月23日 10:52
日面通過はコンデジだと
AEロック使わないととれないので
あとで再編しておきます。
通過には時間がたっぷりあるので焦らず撮れますよ。

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