太陽専用フィルター/D5(BORG)とND-100000(マルミ)とアストロソラ―を比較してみた。

金環食の時にアストロソラ―とND-100000(マルミ)の比較をしたことがあるので、色調以外はそれほど差はないと思っていたら今回は意外と差が出た。
前回はGH-1(1210万画素)で今回はOM-D(1605万画素)でセンサーの性能が上がっていることに気がついた。いまさらだけど、センサーの性能があがると光学的についていけないものがでてくるな(^^;

結論からいうと、D5(BORG)が一番写りがよく黒点のコントラストが高い像で、太陽面の周辺減光も少ない。写りより、液晶画面で見やすくピント合わせが楽なことに一番驚いた。色味の違いからそう見えるのかなと思ってWBを合わせても変わらなかった。黒点の写りは違いは少なく、白斑の写りの違いのほうが大きかった。なおD5は青みを帯びた太陽像でAWBなら白色。

ND-100000(マルミ)は、。若干セピアぽいが、一番ニュートラルな色調な太陽像。黒点の写りはほぼ変わらないがコントラストがD5に比べて眠く白斑は埋もれ気味。色調のせいで眠いのかなと思ってWBを合わせたが変わらず。
写りの差はカット波長の違いによるものなんだろうと思う。波長特性表がないので判らないんだけど(^^; 色調に重きをおいたカメラ屋のNDと太陽面の現象に適正化した望遠鏡屋の差なのかも?
アストロソラ―は眼視用としては頑張っているがピントが甘くなる。セルを自作するようだけど一番安価で十分な性能を有す。またAWBでも白色太陽にならない。

画像



上からWB太陽光。等光線による減光差。WB補正後。等倍切り出しの順。
2013/05/05 12時半
スポット露光 +1  1/2000(マルミ)1/1600(D5)1/1250(AS)
E-M5  miniBORG60ED×1.4  

なお同じND5だがカット波長に違いがあり露出は異なる。若干ピント位置も違う。
その都度ピントを調整し、露出はスポットAEで+1(M露出固定より各適正露出に近くなると判断)
WBは太陽光(AWBだとフィルターの混同しやすいので)
それぞれ10枚前後を撮影しベストシーイングのものを選んだ。またマルミのみ58mmと有効径から-2mm。
条件が違うので参考程度の記事です。


以下に各フィルターの違いをまとめました。

●マルミ DHG ND-100000
52と77mmのみで、他径は径変換リングを利用。実売価格が安い。発色がややセピア調だがニュートラル。AWBでほぼ補正される。黒点はD5に比べるとやや眠い。日食などの時にしか使わないとか、望遠レンズなどにおすすめ。

●BORG D5 
サイズが豊富。当たり前だがBORGの望遠鏡にジャストなサイズが用意されている。実売価格やや高め。青みを帯びた色調だがAWBでほぼ補正される。太陽像の周辺減光が少なく、コントラストが高くピントが合わせやすい。写りもシャープ。マルミと比較すると黒点のより白斑の写りの違いのほうが大きかった。日食以外にも太陽活動を撮りたい人や望遠鏡で撮る人におすすめ。

上記二つは撮影用太陽NDフィルターでほぼニュートラルな発色で使いやすいが、眼視観測には使えない。
EVF機なら問題ないけれど光学ファインダーでの使用には注意が必要で、構図を確認したりピント合わせは短時間(数秒程度)でする必要がある。ライブビューが使えるなら光学ファインダーはできる限り使わないこと。
※近赤外領域と可視領域の長波長側(700nm 付近)の透過率がやや高く目に有害な赤外線を透過し眼に障害が残る危険性があり注意が必要。


●AstroSolar(バーダープラネタリュウム)

A4シート。セルの自作が必要。安価ただし眼視用。青紫の色調で、WBセットをおこなう必要がある(AWBでは色がつく。WBセットしてもやや偏りが残る)。その為途中でフィルターを外す必要がある皆既日食用にはおすすめしない。眼視用だが撮影にも使える性能を有す。写りはピンが甘く黒点の細部が写りにくい(おそらくが10M機以下やアクロマートレンズならその差を感じることはないかもしれない)。 撮ったり見たりする人におすすめできる。

注意すべき点は、薄い金属薄膜フィルム…ラップのようなフィルムなので、押したぐらいじゃ破けないけれど尖ったものには非常に弱い。またピンホール(極小の穴)の腐食拡大があるので、長く使わない場合は確認が必要。頻繁に撮影や観測に使っている場合は、あまり問題にならないがしまい込んでいた場合注意。10年前に作ったセルが、頻繁に使ってたものは問題なかったけど、収納箱にしまっていたモノは腐食してました。

※撮影専用ND3.8バージョンは写りはほぼ変わらないと思うけど、早いシャッターが切れるので有利。ただし眼視使用は禁止!

なおAstroSolar眼視観測用ですが、紫外線や赤外線などの有害な光線を数分の観測では安全なレベルまで弱めているだけで、長時間続けて太陽を見続けることはできません。長くても2~3分間を限度で適度に目を休めながら使用してください。






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この記事へのコメント

もも
2013年05月10日 20:16
こんばんわ、ももで~す。
確かにアストロソーラーフィルタだと、変に紫色みたいな色調になりますね。
彩度を下げてモノクロ調にしております。
眼視じゃなく写真用のフィルムではどうなんでしょうね?
やまのん
2013年05月11日 00:18
面倒臭がらずWBセットすれば
ほぼ白色太陽になりますよ。
メーカーによっては若干の色味が残るけど。
アストロソラ―の写真用は厚みや傾向は変わらず
ND-5から ND-3.8の減光率になるだけですよ。

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